「鬼脇」探訪 ~ 野塚「ラナルドマクドナルド上陸碑」をたずねて

フェリーターミナルから鬼脇へ車を5分程度走らせた所に「野塚展望台」がありますが、海のキレイな高台に写真のような石碑があります。(北海道の名付け親・松浦武四郎がちょうど北方領土を探検していた頃の1849年に)アメリカから来た捕鯨船から、たった一人で憧れの地である日本へ上陸せん!とはぐれ、漂着したのがここ利尻の野塚と言われています…。その後長崎に渡って強制送還を余儀なくされますが、道すがらで出会った日本人達に英会話を教えるなど、幕末の動乱前に多大なる貢献をなした勇気ある米国人として石碑が設置されたようです。逆にアメリカへ初めて渡った日本人と言えば(同じく漁船から漂流し米国船に救助された)土佐(高知)の「ジョン万次郎」ですが、英会話や最新の学問を学んだ後には、死を覚悟してでも鎖国下の日本へ戻る為に直接江戸に向かうのを避け、すでに国際港であった琉球(沖縄)へまず渡り、幕府ともパイプがあった薩摩藩(鹿児島)の役人に事のてん末を説明した上で(アメリカの情報が喉から手が出る欲しかった)幕府の高官とやっと接見し、晴れて自由の身となりました。そして後の東大などで教鞭を振るうことになりますが、何事にもパイオニアとして最初に事を成すには野塚展望台とても勇気がいりますが、マクドナルドさんやジョン万次郎さんや二刀流の大谷翔平さんをみていると、後光が差してとてもマブしく見えてしまいます!!