「鬼脇」探訪 ~ 南浜獅子神楽をたずねて
富山県から南浜へ入植された方々が、神社にて笛や太鼓の音に合わせて舞を行い、天狗と獅子を闘わせることで護身や邪気払いをすると共に、豊漁・豊穣の舞や感謝の舞を行うことで住民の安寧を祈念する伝統芸能で、以前には利尻小学校で「神楽少年団」を結成して教育活動の一環に「獅子神楽」が取り入れられておりました。(現在も公民館事業として普及) 元々「神楽」の発祥は、三種の神器でおなじみの伊勢神宮や熱田神宮で舞った「宮神楽」のようです。ただ出雲大社近くの石見神楽のように地元の文化に根差した「里神楽」(南浜も同様)へと派生し、神楽を司る「獅子頭」はまさに神の化身なので、幸の薄い?私自身も、是非ともあやかりたい限りです…。ちなみに「南浜獅子神楽」発祥の地・富山県は、都道府県別の「昆布」消費量がダントツの首位なので(江戸時代に越中の薬売りが、中国から漢方薬の原料を琉球(薩摩)経由で取り寄せる為に、交換品として大量の昆布を北海道から富山に買い付けていた名残りでトップとの事です。)富山と北海道の深い歴史の縁を感じます。