「鬼脇」探訪 ~ 利尻富士町役場(町民ホール)をたずねて
利尻富士町役場は1999年の竣工でコンクリート打ちっぱなしの「白亜の庁舎」ですが、入口すぐの町民ホールは広場的空間を演出すべく開かれた場として外部空間との一体感を持たせ、海側・山側双方からの光を取り入れる事で来訪者に快適で明るく、暖かい空間を感じてもらえるよう心掛けたとのことです。
先日も町民ホールを通りかかると図書スペースで「戦中戦後の教科書展」が開かれており、写真のように兵隊さんらを応援する曲(国威発揚?)が載った音楽教科書や、一方で戦後GHQや文部省指示で問題部分に紙が貼られたり黒く塗られた「墨ぬり教科書」が展示されており、その教科書を直接手に取ることも出来たので、初等教育の歴史の流れを痛感しました…。
以前、橋田寿賀子さんの生涯を描いた朝ドラマ「春よ来い」で、戦時中にはバリバリの軍国少女だった橋田さんが終戦を迎え、教科書同様に人生の価値観が180度ガラリと変わってしまう激動の時代が描かれていましたが、隣りに展示された現代の教科書を見てみるとやはりカラフルに変貌したり、デジタル版の教科書も出現するなど…典型的アナログ人間の私には、橋田さんならずとも目まぐるしいスピードでの社会の変化にとても付いて行けません?!