「鬼脇」探訪(番外編)~仙法志「利尻麒麟獅子」をたずねて
大正の初め、北の大地にニシンを求め仙法志周辺に移住された鳥取県出身の「因幡衆」が、長浜神社へ伝承した「麒麟獅子」がその後の衰退を経て再びクローズアップされ、2004年には長浜神社にて約100年ぶりに獅子の舞が披露されました!
利尻麒麟獅子は仙法志の強風や荒波をイメージしており、その勇壮さや力強さは見るものを魅了させます。そしてコロナ禍を経て先日4月9日には鳥取砂丘にも程近い「荒木三嶋神社」にて8年ぶりに「里帰り奉納」の舞が催されました。神輿行列やわらべ・武者行列などが賑やかに振舞われる中、鳥取と利尻のかけがえのないキズナであり(鬼脇南浜の獅子は富山県)百数十年の時を超え人と人とをつなぐ勇壮な舞が、そそり立つ砂丘の向こうで花を開きました…。
大河ドラマの「麒麟がくる」ではありませんが、鳥取の方々からしてみれば、最果て利尻の同胞が先祖返りで舞う鮮やかな麒麟獅子に興奮を隠せなかったかも知れません…。