教育相談ロールプレイについて
先週、教職員を対象に、教育相談ロールプレイを、校内研修で実施しました。目的は、児童生徒が安心して話せる関係作り、児童生徒に傾聴・共感・受容的な態度で接する方法を学ぶ、問題解決ではなく、子どもの「気持ちの理解」を重視した対応を学ぶです。当日は、三人一組のグループで、児童生徒役、先生役、観察者となって、模擬教育相談をします。それぞれのグループにお題「部活の先輩が怖い。やめたいけど言えない。」「なんで学校のルールを守らなければならないの」などについて、ロールプレイを行いました。お題について、先生役が、傾聴や共感をしながら、児童生徒役の話をたくさんひきだせるか。話を整理しながら、子どもたちが自力解決へと導くことができるか。を目標に進めました。
昔は、生徒指導というと、教師が「○○しなさい。こうしなさい。」など、教師が一方的に伝えたり、厳しく指導したりしていました。しかし、それでは、言われたことをするだけなので、子どもたちの成長には結び付きません。そこで、文部科学省では、実際の指導方法について学校や教職員向けの基本書として、生徒指導提要を、平成22年度に作成し、令和4年度に改定しました。内容は、児童生徒が、自発的・自主的に成長できる過程を支える教育活動にすること、予防的生徒指導(問題や事件が発生する前)を行うこと、子どもが自ら解決できる力を育むための指導助言を行うこととなっています。つまり、子どもたちが意見を述べたり、他者との対話や議論を通じて考え、課題を自ら解決していく力を育てることです。家庭においても、子どもにたくさん話をさせ、「あなたは、どうしたいの?」と聞いてあげてください。解決に向けて、「自分はこうしたほうがいいと思う。」と考えるだけでも、自力解決に向けての力を育むことになります。