2024年3月の記事一覧
「鬼脇」探訪 ~ 春の利尻富士をたずねて
春は別れと出会いの季節でもありますが、利尻の地にも少しずつ春の足音が聞こえてきます…(私事ですが)島内の某カラオケ店では「なごり雪」や「桜(森山直太朗)」や果ては「宗谷岬」などを自然と口ずさむ機会も多いですが、今年度は爆弾低気圧による度重なる道道の通行止めや飛行機やフェリーの欠航など、自然の厳しさをひしひしと痛感させられる冬でした。(除雪作業などに従事されていた方々には、改めて頭の下がる想いですが…)ただこれから学校周辺ではふきのとうが芽吹き始め、夏場にかけてのオンシーズンには利尻の素晴らしい景色と気候とグルメ?が待っているので、私ならずとも大変心待ちにする?今日この頃です。
修了式
▽本日、修了式を実施し、令和5年度を締めくくりました。4月から始まって丸1年。児童生徒たちは、日々を積み重ねた分だけ成長しています。全てにおいて誠実に取り組みました。粘り強くなりました。優しくなりました。背も伸びましたし、表情も大人になりました。・・・等々。それぞれが頑張りを継続できたと断言します。悩んだり、失敗したことも大人に近づくための一歩であったと思います。利尻小鬼脇中の児童生徒として、来年度も力いっぱい努力を続けていきましょう。
▽児童生徒にとって「行きたい学校」であったのか。保護者や地域にとって「行かせたい学校」であったのか。我々教職員は、自問自答しながら教育活動に邁進するのみであると思います。来年度も皆様からの叱咤激励を頂戴しながら、子どもにとって「学びのある学校」を目指したいと改めて決意するところです。1年間、ありがとうございました。
「鬼脇」探訪(番外編)~ガゴメ昆布のふるさと・函館をたずねて
日本の「こんぶ御三家」と言えば、京都の料亭等でも常連の我らが「利尻昆布」と、昆布消費量1位の富山では刺身の昆布ジメにも用いられる「羅臼昆布」と共に、特に冬場の鍋物には欠かせない函館などの「真昆布(ガゴメ昆布)」が挙げられますが…先日通院で訪ねた函館の海産加工品の専門店にも、天然物のガゴメ昆布は全く見当たらずに、それどころか下関産ではなく地元函館で獲れた「ふぐ刺し」まで売っていたと聞いてビックリしました!(コンブは実家や親戚に一番感謝されるお土産ですが…)函館海域では親潮などによる急激な海水温の上昇でただでさえ高温に弱い昆布が衰弱し、逆に食欲旺盛となったウニやアワビに食べられるなどして天然物昆布の生産量が10年前の実に「97%減」と壊滅状態とのことです。(利尻や羅臼も函館程ではないにしても、相当生産量は減っていますが…)これからは「獲るコンブよりも育てるコンブ」ではありませんが、コンブ養殖による資源の確保と先月触れた「ブルーカーボン(昆布によるCO2削減)」の一石二鳥?を狙った動きや積丹の研究所ではウニに対し昆布の代わりに廃棄予定のキャベツをエサにする研究まで進んでいます。日本はかつて水資源などはタダ同然と言われてきましたが、他ならぬ「天然昆布」も例外なく不足してゆくのか?と寂しくなります。
修了式まであと1日
▽(小)6年生が卒業した後、5年生は単式授業になっています。人数が半分以下になり少し寂しさもありますが、先生と対話する時間が増え、児童は授業に集中できている様子です。単式、複式それぞれの良さや難しさは、児童も教師も経験しなければ知ることができないかと思います。主体的・対話的で深い学びでは、教師が指導する一斉授業ではなく、伴走者としての役割が求められています。そういう意味では、複式授業は先端を行っているかもしれません。
▽(中)一方、中学生は1、2年生合同の体育でした。少人数だとチーム競技が難しいので、一人でも多くいた方がいいですね。先生方は効果的な学びを追求しながら、単元ごとに工夫しています。 今年度も明日が修了式です。
空気が澄んでいて、対岸の天塩方面が見えています
使える(会話できる)英語へ
▽修了式(週末金)まで登校日はあと二回となりました。
▽(小)英語活動の時間では、3年生が野菜の英語カードを使ったトランプゲームで発音の練習をしていました。この1年間、英語に慣れ親しんだ児童たちは発音も上達したようです。「ナスって英語で何だっけ?」と質問すると、すかさず「エッグゥプラァント!」と流暢な発音で返ってきました(^o^) 4年生もリズムに合わせて、みんなで英語の歌を楽しげに歌っていました。我々が学んだ“昭和”の英語の授業とは明らかに違います。今は、“使える英語”になっていくことが重要ですね。