学校ブログ
利尻島教育研究会について
利尻島の先生方は、利尻島教育研究会に所属して、それぞれのサークルで、授業公開を行ったり、講師を派遣したりしながら、授業改革に向けて取組を行っています。昨日の算数・数学サークルでは、道立研究所の森主査と田中主事から「子どもの視点から授業を振り返る」について、Zoom(遠隔)で講義していただきました。
児童生徒の思考過程が「分かった→できた」となるようにしなければならないこと。分かるまでのプロセスを大切にして、できたという思いを自信につなげること。などを学びました。
R6学力学習状況調査(小6)
(例)ゆうまさんは、折り紙を72枚もっています。ゆうまさんが持っている折り紙は、こはるさんが持っている折り紙より28枚少ないです。こはるさんが持っている折り紙の枚数を求める式は、どの式になりますか。
ア 72+28(57.7%)
イ 72-28(36.3%)
答えは、アです。
「28枚少ないです。」という文言から引き算にしてしまう児童が36.3%いたそうです。
この問題を解くには、子どもにゆだねる時間(思考する時間)が必要で、立式の理由を子どもが説明できるようにしなければならないとのことでした。
私は、「授業は、教師の命。」「授業が変われば子どもが変わる。」と先輩から学んできました。先生方にも「分かる」「できる」授業改革を進めてもらいたいと考えています。
北見神社例大祭(鼓笛・よさこい・神輿)について
6月28日(土)に北見神社例大祭がありました。学校からは、小学生が鼓笛、中学生がよさこいで参加しました。老健、秀峰園、はたけやま商店前、公民館で披露しました。子どもたちが一生懸命披露する姿に、地域の方から温かい声援をいただきました。また、たくさんのご祝儀をいただきました。今後PTAで話をしながら、子どもたちの教育活動に使わせていただきたいと考えています。ありがとうございました。
午後からは、大人みこしに参加しました。先生方も協力してくれて、学校からは13名が参加しました。地域の方と交流しながら、少しはお祭りを盛り上げることに貢献できたのではないかと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。
利尻小学校・鬼脇中学校の体力向上プランについて
毎年、全国体力運動能力テストを全学年で実施しています。利尻小学校・鬼脇中学校においても、子どもたちの体力や能力の実態を明らかにして、体力向上プランを作成しています。テスト項目は、「握力」「上体起こし」「長座体前屈」「半復横跳び」「20mシャトルラン」「50m走」「立ち幅とび」「ボール投げ」です。昨年度の傾向をお話します。
<小学生>男女ともに全国平均を上回っているのが、「握力」「長座体前屈」です。
課題は、「50m走」です。運動会の徒競走の練習では、
先生方が、子どもたちに腕をふる、足(ふともも)をしっかり上げるなどの指導を行っていました。
<中学生>男女ともに全国平均を上回っているのが、「立ち幅とび」です。
課題は、「反復横跳び」「20mシャトルラン」です。
素早く動作を繰り返す能力と運動を持続する能力を向上させるための運動を、特に体育の授業改革を図りながら取り入れています。
今年度のテスト結果をもとに、また、体力向上プランを作り、子どもたちのために授業改革を図っていきます。
割合の問題について
中学1年生の算数の授業で、文字を式に表す単元を学んでいました。
問題 a 円の3割は、何円ですか?
式 a×0.3=0.3a 答え 0.3a円
一見、簡単そうに見えます。
しかし、小学校5年生で学んだ割合の意味をわかっていないと解けません。
割合の単元は、毎年の全国学習状況調査の結果からも、極端に正答率が低い単元です。
問題 a 円の3割は、何円ですか?を分解すると、
a円=もとにする量
3割=割合 1割は10分の1なので数字で表すと0.3
聞いている答え=比べられる量
割合=比べられる量÷もとにする量の式 なので、当てはめると
0.3=比べられる量÷a
比べられる量÷a=0.3
比べられる量÷a×a=0.3×a
比べられる量=0.3a 答え0.3a円
私は昔、小学校でも中学校でも、問題文から「~の」がついているから掛算を使うだよ。と教えたこともありましたが、割合の問題には、文章の言い回しが難しい問題もあります。「~に対する~の割合」などです。「~の」で判断するより、図や絵を描きながら、何がもとにする量なのか、比べられる量なのかをしっかり確認してから立式することです。中学1年生は、小学生で学んだ割合をしっかりマスターできているようです。
小学生の鼓笛練習について
きょうの2時間目に、小学生が校舎前で、本番に備えて鼓笛練習をしました。演奏をしながら歩いての練習です。前の人のスピードに合わせて、歩幅も考えて歩く練習をしていました。子どもたちから、「明日地域の人が、喜んでくれたらいいなあ。」「頑張っていることを褒めてほしいなあ。」と話していました。明日は、雨の心配はなさそうです。。
明日は、練習してきた小学生の鼓笛と中学生の踊りを皆さんに披露しますので、是非楽しみにしていてください。拍手と声援をお願いします。
避難訓練をしました
昨日、避難訓練を実施しました。子どもたちには、「今週、避難訓練あるよ。」とだけ伝えていました。ベルが鳴り、放送を聞いて、避難指示のあと、子どもたちが避難します。子どもたちは、避難支持が出てからから、2分13秒でプール横に安全に避難することができました。昨年は、屋上に避難しましたが、3分でした。事前指導もしっかりしていたので、とてもスムーズでした。ハンカチを口に当てながら避難する子もいて、真剣に取り組んでいました。消防の方からは、通報する時に、「利尻小学校・鬼脇中学校です」と言うより、「鬼脇の学校」と言ったほうが伝える時間が短くなるなどのアドバイスをいただきました。最後に先生方に消火栓の使い方を教えていただきました。消防の方には大変お世話になりました。ありがとうございました。
十進位取り記数法について
十進位取り記数法とは、数を表すときに、1つの位は0から9までの数字で表し、10ずつまとまると位が1つ上がる数の位の単位です。小学校1年生では、10のまとまりを作らせて、「10がいくつ」で、「ばらがいくつ」と数えさせ、十の位と一の位の数字を理解させます。学年が上がるごとに、数を拡大しながら学び、4年生は億・兆の位。3年生から5年生にかけて小数も十進位取り記数法によって表されることを学びます。この領域は、子どもたちにとって理解しにくい単元でもあります。先生方は、具体物や位取り表を使って、子どもたちが理解できるように工夫します。十進位取り記数法は、小学校算数の計算領域の基礎となる重要なところなので、しっかり身に付ける必要があります。子どもたちは、十を単位とした数に見方や位取りの意味を理解できたようです。
中国の歴代王朝について
中学生が世界の四大文明の一つである「中国文明」の特徴について学んでいました。
先生から甲骨文字の成り立ちや中国の歴代王朝の覚え方について話がありました。
私は中国の歴代王朝の順番を、何回も何回も紙に書きながら覚えたことがあります。
しかし、覚えてもすぐに忘れてしまうことを繰り返して、なかなか覚えられませんでした。
なんと、「もしもしかめよ」の歌で、語呂合わせで覚えられるそうです。
いん・しゅう・しん・かん・さんごく・しん・・・(もしもしかめよかめさんよ)
なんぼくちょう・ずい・とう・ごだい・・・(せかいのなかでおまえほど)
そう・げん・みん・しん・ちゅうかみんこく・・・(あゆみののろいものはない)
ちゅうかじんみんきょうわこく・・・(どうしてそんなにのろいのか)
水戸黄門の「ああ人生に涙あり」(じ~んせい楽ありゃ苦もあるさ・・)の曲も合うようです。
楽しみながら覚えられる勉強法だと思いました。
鬼中ソーランの取組について
学校では、6月28日(土)の北見神社例大祭に向けての取組を始めたところです。今年も中学生は、鬼中ソーランを披露します。小学校体育の「表現運動」で学んできたことを受けて、中学校体育では、イメージをとらえたり深めたりする表現や伝承されてきた踊りなどを通した交流や発表が求められています。体育館で子どもたちは、各グループに分かれて、タブレットを見ながら踊りの確認をしたり、リズムに乗って踊ったりできるように練習をしています。当日は、保護者や地域の皆様に、迫力ある踊りを披露したいと考えています。
数直線について
運動会が終わり、学校は通常モード(勉強モード)で取組を進めています。子どもたちは、落ち着いた雰囲気で学んでいます。教室を見て回っていますと、5年生の算数の板書に目が留まりました。算数の単元「比べ方を考えよう」の授業の場面でした。「赤のテープは、5mです。青のテープは、赤のテープの3.5倍です。青のテープは、何mですか。」という問題でした。考え方は、赤のテープをもと(基準1)にして、そのテープの3.5倍なので 式5×3.5=17.5 答え17.5mとなります。私も教諭時代に、この単元を子どもたちに教えるのに苦労しました。子どもたちが効果的に自力解決できる方法は、問題をしっかり読めること。(もとにするもの、何を聞いているのか、を明らかにする)。数直線を使って表すことができること。の2つです。子どもたちが数直線に値を入れて書くことができれば、必ず自力解決することができます。全国的にも、単位量当たりの大きさを用いた問題の正答率は低い傾向があります。掛け算なのか割り算なのかも、数直線を使って考えれば、立式に結び付きます。数直線は子どもたちにとって試行するアイテムとして最強だと思います。