2022年8月の記事一覧

自分の手で

▽(小)習字の時間に遭遇しました。「字は体を表す」がごとく、力強い筆遣いで堂々とした書を描いていました。字が綺麗な人って羨ましいですね。背筋をピンと張り、姿勢も良く、意欲的に書を学んでいる姿がありました。とても良い雰囲気です。「左右」という字に挑戦していました。 自分は「右」の漢字の1画目は縦からだと分かっていても、未だに横から書いてしまいがちです・・・。習字は書き順を特に意識することが必要ですね。

▽(小)(中)校舎前の畑では、雑草取りや収穫を行っている児童生徒たちが目に入りました。低学年は外の活動が楽しそうです。中学生は見事に育った大根を手に、「育てた甲斐があった」という表情で満足げです。自分で育てたものは、喜びの実感が格別です。実体験に勝るものはないですね。

 

疲れを見せず

▽日曜日には島内一周ふれあいサイクリングの催しが町でありました。土日はバドミントン大会(中)が稚内市で行われました(初心者の部で1年生女子2人が見事優勝、準優勝でした!)。参加した中学生や小学生は、忙しい週末だったに違いありません。2週間後には期末テスト(中)もありますので、家庭学習量も増えているはずです。

▽「一日寝れば次の日はスッキリ」とは、なかなか難しいかと思いますが、児童生徒たちは疲れた様子も見せず、いつもと変わらない様子です。休息や栄養をバランスよくとれていると信じます(^^)/

▽心も体も健康でなければ、頑張ることはできません。利小鬼中の児童生徒たちを見習わなければと思う次第です・・・・。私は修学旅行の疲れがまだ抜けていないようです(^_^;)  若いっていいですね。

素敵な時間、思い出

▽(小)5,6年生が修学旅行へ行ってきました。フェリーの欠航が予想されたため前日に稚内入りした関係で三泊四日という長旅になりました。体力的に少し心配しましたが、一泊増えたことを喜んでいたようです。みんな元気に過ごすことができた四日間でした。

▽「トイレ我慢できない!(バスを止めてもらいました)」「切符がない!(ソックスに入れてました)」「カバンがない!(拾った方が届けてくれました)」「財布がない!(カバンに入れてありました)」など、全て大事に至りませんでしたが、ハプニング感も結構ありました(笑) そんな中、互いに声をかけ、気配りしながら、「楽しい時間」を創れるようにみんなで協力していたことは大変立派でした。流石、利尻小の児童たちです。

▽切符を自分で買ってJRに乗ったこと、小樽の水族館や運河等での散策、グラスへの絵付け体験、札幌の温泉施設での入浴、商業施設での夕食や買い物、ゲーム場など、みんなで時間を共有したことはかけがえのないものになりました。

▽「自立」「自律」が子どもたちの成長の柱であることは間違いありません。今できないことも、いずれできるようになっていくことが目標です。自分で考え、他者との協力により課題を解決し、より良い生活につなげていく。そんな力をつけるヒントが修学旅行の中にたくさんありました。

 

「鬼脇」探訪 ~ 大澤寺鐘楼堂をたずねて

校舎から南に5分位歩いた所に曹洞宗大澤寺がありますが、正門の脇に「鐘楼堂」があります。古くは日清戦争後の1895年に網島貞助氏や遠藤源蔵氏らの請願により建造され(先日屋根などの修繕工事が終わったばかりとの事)今も鬼脇の安寧をひっそりと見守っております。半鐘は戦時中の金属供与で失うものの、歴史を刻んだその荘厳さは建物からもひしひしと伝わって参ります!いわゆる”禅寺”は歴代の将軍や大名から重用された「臨済宗」と、主に一般庶民から愛された「曹洞宗」がありますが、曹洞宗は日常において黙々と座禅を組み瞑想にふける事で、人の持つ仏の心性や仏徳をあらわす事が可能となる教えで、アップルの創業者ジョブズも本気で出家まで考える位?曹洞宗にハマり、座禅時の集中力やそのシンプルさは、確実に商品開発に活かされたとまで断言しているそうです。私も様々な邪念?から離れるべく瞑想の元、座禅を組んだ方が良いのかと思ってしまう今鐘楼堂日この頃です。(何度背中を叩かれる事か分かりませんが…)

出発進行!

▽昨日、後期児童生徒会の任命式が行われました。夏休みも終了したところで新たなリーダー達が改めて決意を述べ、児童生徒会が再スタートです。新役員たちは、安心して学ぶことができる学校づくりに向けて決意がみなぎっています。全校生徒が力と心を合わせ、互いに協力してもらうことを願います。

▽本日、小5,6年生がフェリー最終便で修学旅行に出発します。児童の表情は、グループでの自主研修やガラス工芸体験などに胸躍らせ、楽しみいっぱいの様子です。貴重な体験をみんなでたくさん共有し、学びの多い旅行としたいですね。

明日、波浪による欠航が予想されるため半日早めの出発となります。保護者の皆様にはご負担をおかけしますが、ご理解・ご協力に厚くお礼を申し上げます。コロナ感染防止を徹底し、児童にとって思い出深い旅行となるよう努めて参ります。

任命式

「鬼脇」探訪 ~ 鬼脇海岸をたずねてきたヒグマ?!続報

7月25日夕方に鬼脇の南浜の道道でクマのような動物が目撃され、近くの海岸でも10cm位の「足跡」が発見されました!!専門家によれば、必ずしもクマとは断定できず、仮にヒグマとしても生後1年に満たない子熊の可能性があるとの事でしたが…。4年前には1912年にヒグマを駆除して以来、実に1世紀ぶりにヒグマが海を渡り鬼脇の沼浦海岸で「足跡」が見つかったり、無人カメラにもその姿が撮影される等の騒動となりました。(しばらくしてからパタッと姿を見かけなくなってしまいましたが…)では何故、クマが海を渡って来るかと言えば「エサ」や「メス」や「新天地」を求めて?との話もありますが、キタキツネも絶滅するなど島の厳しい環境下で、結局は撤退を余儀なくされるようです…。私も登別のクマ牧場を訪ねた際に、鉄柵の下からギブ・ミー・チョコレート(えさ)?!とばかりに手を挙げるヒグマを見ていると、どんどん生息域を追われ食糧を求めて止むにやまれず人里や新天地を求めるのか?ヒグマと(凶暴とはいえ)若干複雑な心境になってしまいます。

新チームへ

▽(中)放課後、教室を覗くとバドミントン部がミーティングをしていました。3年生が7月の大会をもって引退し、1,2年生による練習は既に始まっていましたが、改めて新たな目標づくりや今後の確認をしていたようです。

▽チームとして目標の共有はとても重要です。一見、シングルスなどは個人競技に見えますが、部員たちが互いに切磋琢磨し支え合うことで、技術と精神の向上につながることは明白です。みんな、真剣に論議している姿に、「強くなる」と確信しました(^o^)

▽先輩から後輩へ、こうしてチームの伝統や魂が受け継がれていきます。バドミントン部も安泰ですね。

バドミントン部ミーティング

校舎に活気が戻りました

▽利尻富士町は抜けるような青空と大きな白い雲が対比され、綺麗な空が広がっています。夏季休業が終了し、本日から日常の風景が学校に戻ってきました。児童生徒たちは、皆元気な様子で登校してきました。

▽「背がママの首のところまで伸びたよ!」「キャンプしてきた!」「サッカーの試合に出た」等々、笑顔で話してくれた児童たち。体中に『楽しかった』という感情が溢れ出ています。

▽人は決めた時点からいつでもスタートできます。自分の意志で何度でも始められます。できなかったことができるようになるために、利小鬼中の児童生徒たちは、再び、新たな目標をもって走り出しました。好きなことや頑張りたいことを自分で見つけ、取り組んでいけることを願います(^^)/

▽全国と同じく管内もコロナ感染者数の高止まりが続いています。学校も気を緩めず、感染防止対策(マスク、手洗い)をしなければと肝に銘じる今日この頃です。

 

「鬼脇」探訪 (番外編) ~ 礼文小学校をたずねて

先日の「礼文まんじゅう」紹介以来、再び礼文町香深の地を訪れましたが…海抜50mの高台の地にそびえ立つ「礼文小学校」は、大日本帝国憲法が発布された1889年に開校し、創立134年を迎えました。(利尻小にも引けを取らぬ「白亜の新校舎」でしたが)並立する香深中学校の生徒と共に、215段の「学校坂道」を毎日児童が登っている事だけでも(貴校の教育目標である「体を鍛える子」に合致して)メタボ状態?の私から見れば感服してしまいます…。ただ、登りきって振り返ると、目前に広がる香深港ごしの利尻富士が、あたかも鹿児島(錦江湾)に鎮座する桜島が如く、とても壮観な佇まいに改めてビックリ致しました!!映画「北のカナリアたち」で教鞭をとられ、変わらぬ美しさの吉永小百合先生と共にこの風景をポスターに収めれば「JR東日本」の広告とも遜色のない位で、絶景に胸いっぱい?になった私は、再び礼文まんじゅうを手に携え、利尻への帰礼文小途に付きました…。礼文小2

「鬼脇」探訪 ~ 石埼灯台をたずねて

私が以前、夜中にサロベツから抜海に向け直線道路を北上した際、海の先にぼんやりと見える利尻富士のふもとで、鬼脇への帰りを待つホタル?が如く「ピカッ!」「ピカッ!」と光る灯台の光に、何故か自身の心が洗われる想いがしたことを覚えています。この「石埼灯台」の紅白のコントラストは、古めかしさを全く感じさせませんが、最初に出来たのは戦前で、当時のニシン漁など水産資源の宝庫であった利尻水道を通る漁船や商船にとっては欠かすことの出来ない灯台でもあり、30メートル級は無人灯台としても全国有数とのことです。昔に「喜びも悲しみも幾歳月」という映画(中井貴一さんの父・佐田啓二さん主演で、石狩浜など厳しい土地で灯台守を勤める内容)がありましたが、この「石埼灯台」も佐田啓二さん同様に、体を張って海石埼灯台を守って来たのか!と思うと感慨に浸ってしまいます…。