2023年9月の記事一覧

「鬼脇」探訪 ~ 夏の終わりの利尻沿岸をたずねて

 「暑さ寒さも彼岸(9月中旬)まで」という言葉もありますが、利尻の夏はなんとなく8月末には収束してしまった感があります。そんな秋晴れ?で、窓から入る風も心地よい島内をまた車で徘徊しましたが…最初に宗谷バスの日帰りバスツアーの行列に便乗?して「仙法志御崎公園」を訪ねました。御崎公園名物のアザラシを観に、岩礁まで降りていくとガイドさんから「アザラシさんは今年の猛暑で夏バテしたので、療養で稚内の水族館に帰ってしまいました!」と発表するとお客さんはガッカリしていましたが、私はそこで初めてアザラシが稚内から「派遣」されていたことを知り、驚愕してしまいました…。

 次に利尻空港辺りでかつて、吉永小百合さんの映画が撮られたロケ現場に行きましたが…澄み渡る青い空と海の向こうへ遥かに見える礼文島(すぐそこですが)が見えたので、思わず写真に収めました。以前もお話ししましたが、絵になる風景がそこかしこにある場所に住む贅沢さを改めて実感しておりますが、まさにこの季節は観光客こそ減りますが、ドライブのし甲斐は満点です!!礼文島御崎公園

平和教育

▽(小)本日、読み聞かせボランティアの方々が札幌から来校され、「ダモイ」(ロシア語で「故郷へ」の意)のお話をして頂きました。大きな段ボールに描かれた大型の紙芝居を使ってのお話です。実際のシベリア抑留体験談から作成されたもので、児童たちは戦争の怖さを感じながら熱心に聞き入っていました。戦争の悲惨さを伝えることを受け継いでいくことが次代に生きる者の責任かもしれません。戦争を知る世代の方から直接お話を聞く貴重な機会となりました。

▽シベリア抑留体験を語る会:吉田欽哉様(仙法志在住)、黒沢フク様(文・画)、札幌市読み聞かせボランティアSKY野本哲也様及びスタッフの皆様に感謝申し上げます。御来校ありがとうございました。

 

1日のスタート

▽今週から秋の交通安全運動が始まっています。登校時に町内の各交差点で見守り活動が行われています。自治会の方々が朝早くから街頭に立ち、児童生徒たちに声をかけてくれています。交通量が少ない島内であっても油断は禁物ですので、交通事故にはくれぐれも注意したいものです。

▽「挨拶は元気に気持ち良く!」よく我々教師が使う言葉ですが、児童生徒によって価値観はバラバラであったり、性格の違いで期待している挨拶で無かったりすることが少なからずあります。たかが挨拶、されど挨拶でしょうか。自省も込めて、時と場所、場面に応じた挨拶ができる人って憧れです。

劇は定番?

▽(小)文化祭の劇の練習をしているところに遭遇しました。既に役になりきって大きな声を出せている児童もいますが、まだ練習のはじめといったところでしょうか。セリフを互いに言い合って、全員で出来映えを確認していました。劇は「その役になりきること」と「観客に聞こえる声を出すこと」が重要かと思いますので、みんなで良い劇をつくっていきましょう。

▽文化祭では「劇」は昔ならの定番ですが、ダンスや楽器演奏におされて「劇」をやる学校も少なくなっていると聞きます。時代の流行もあるとは思いますが、子どもの「劇をやりたい」というニーズが減少しているとのことです。やりたいこととやらせたいことを一致することが望ましいですが、いつの時代も難しいものです・・・。

たくさんの先生が来校

▽先週金曜日、宗谷管内教育研究大会利尻島大会が開催され、本校では国語(小学)と体育(中学)の授業公開を実施しました。島外から40名程の先生方が来校され、本校の授業づくりや学校研究にたくさんのご意見を頂戴しました。児童生徒は、多くの来校者に緊張することもなく、いつものように意欲的に授業に取り組んでいました。溌剌とした姿を引き出すことが良い授業かと思います。本校の先生方も緊張感の中で、これまでの準備や当日の授業を頑張りました(^o^)

▽ご多用な中、宗谷教育局義務教育指導監:千代様、幌延小学校教諭:黒川様にご助言を頂きました。遠いところ参加して頂いた全ての先生方に御礼申し上げます。ありがとうございました。

 

「鬼脇」探訪(番外編)~白い恋人パーク?をたずねて

 札幌市営地下鉄東西線・宮の沢駅から歩いてスグの場所に、某製菓店の工房やレストラン、またバラ庭園やコンサドーレ札幌の練習場などを配した「白い恋人パーク」があります。修学旅行など観光先でも有名なこの場所に、現在ひときわ目を引く物が所蔵されています。それが写真の「金の白い恋人缶(18金)」になります。パッケージ表面の山岳風景は、訪問した会社の創業者が日本のスイスと絶賛した、鬼脇地区から見た利尻富士があしらわれている事はあまりにも有名ですが…こちらの箱を購入したい場合、(金をふんだんに使用しているため…)金額が約3,000万円とかなりお高いです…。そもそも一体誰が購入するのでしょうか?金の白い恋人缶

歌声が学校に

▽昨年度までのコロナ禍の3年間ほどは、歌を歌う場面はほぼありませんでした。子どもたちの歌声が聞こえてこない学校はとても寂しいものでした。ですが今は違います。文化祭(10月)に向けた取組も始まり、子どもたちの歌声が学校に戻ってきています。

▽(小)「5,6年生の合唱がイイですよ」と、ある先生が教えてくれました。のびのび歌えるということは、自分たちに自信があり、そして、周りを気にせずに力を発揮できる良い関係があるということに他なりません。1,2年生も劇中歌の練習をしていました。学校中で誰もが元気に歌える人間関係をつくっていきたいですね(^^)/

小5,6、中学生が合同で劇中の歌練習

秋晴れ

▽お彼岸ということで給食に「おはぎ(ぼた餅)」が出ていました。ご先祖様も今日の秋晴れには喜んでいることでしょう。昨晩はかなりの豪雨の時間帯もありましたが、気持ちの良い青空が広がり、ここち良い風も吹いています。

▽(中)体育の時間では、中学生全員がグランドで活動です。何やらチーム毎にミーティングしていました。明後日の宗谷管内教育研究大会利尻島大会では、中学生「体育」授業を公開します。島外からたくさんの先生方が来校する予定ですので、生徒たちもやる気満々といったところでしょうか(^o^)

グランド上空

体育(中)

落ち葉がたくさん

秋めいて

▽まだまだ日中は例年よりも気温が高い日が続いていますが、日暮れの早さと朝晩の空気に秋の気配が感じられるようになってきました。季節の変わり目と共に町では少し風邪や胃腸炎も流行っているようです。気を付けたいところです。

▽(中)ダンスの授業も数回目となり、初回時よりも軽快にステップを刻んでいる様子です。伸び伸びと踊る姿が良いですね。文化祭(10/14)でもダンスを披露するそうなので、授業での学びを生かしたダンスが完成するのが楽しみです。

▽(小)2年生が筆算の足し算の練習をしていました。今日の算数は1年生と場所を分けての取組です。「周りの声が無いのでやり易いです」と集中できることを楽しんでいました。担任は大変ですが、複式クラスも場面に応じて分かれて活動することも必要です。児童にとって良い学習環境を提供できるように先生方も工夫しています。

「鬼脇」探訪 ~ 明日9月16日放送「ブラタモリ」でタモリさんが訪れそうな?利尻富士町内のスポットをたずねて

 NHK「ブラタモリ」では明日から宗谷編として稚内市(16日)と利尻島(30日)編が放送されますが、以前紹介した利尻富士町内のスポットのうち、実際にタモリさんが訪問(放送)しそうな場所を勝手に予想します!

 まず本命は「オタトマリ沼」です。その風光明媚さや知名度(「白い恋人」包装紙)から訪れることは必至です。ただタモリさんが多忙を極める場合は、利尻空港付近から利尻富士をバックに撮影する可能性もありますが…。次の対抗馬は「夕日が丘展望台」です。予告編にも「島の成り立ちが分かる展望台」とありましたので、登る際の手軽さや周囲を見渡せる景色の良さも手伝って、こちらが濃厚ではないか?と思います。最後の穴場が「ラナルド・マクドナルド上陸碑(野塚展望台)」です。こちらも以前に紹介しましたが、江戸時代にアメリカから来た捕鯨船の乗員ラナルド・マクドナルドが日本への興味から船から降りて上陸し、鎖国下でビックリした地元住民に海外文化や英語などを教えたエピソードがありますが、彼の足跡を紹介するにはうってつけ?なので、実際に足を運んでいる可能性が高いです…。

私もNHKの取材クルーと言えば、大晦日に個人的に訪ねた岩手県の世界遺産・中尊寺(金色堂)で「ゆく年くる年」の生中継の撮影準備をしていた姿を見て、軽い興奮を覚えた記憶がありますが…いづれにしても、来たる9月30日(土)の放送が楽しみです!鬼脇・オタトマリ沼鴛泊・夕日が丘展望台野塚・マクドナルド上陸碑

生活体験から

▽(小)6年生は「てこの原理」(理科)を学んでいました。支点の位置によって力点にかかる重さの違いを実際に体験しながら理解を深めています。「予想した通りだった」という児童たちもいました。日常の生活で身についていることを理論的に学びます。昔は、ビンの「栓抜き」で理解していた記憶がありますが、今の児童は「栓抜き」を見たことがない時代かもしれませんね(^^;)

▽(小)別の学年では、タブレットを使って昆虫や植物について調べていました。声をかけると「昆虫はムネから6本の足が生えているんだよ!」「島にはクワガタも住んでるよ!」等、笑顔で教えてくれました。日常の経験や体験から身についているものが子どもたちにはたくさんありますね。とっても大切なことです。

後期児童生徒総会

▽先日、小中合同による後期児童生徒会総会が開催されました。前期の反省と後期に向けての方針や具体策の確認が行われ、新たに再スタートです。各学年から質問や意見・要望も出されました。総会がカタチだけでなく、児童生徒が主体的に取り組み、自治力が育つことを期待しています。

▽アンケート「学校は楽しいですか?」の回答を100%にすることが最重要課題です。小・中学生共にアンケート(7月実施)では「あまりそう思わない」と数人が回答していました。全校生徒45名が安心して登校できる環境づくりを学校は進めなければなりません。我々教師集団も前期の反省と後期に向けて再ダッシュです。

総会

(中)前期期末テスト

▽(中)昨日から二日間にわたる前期期末テストが実施されています。テスト中の教室には真剣さと共に緊張感が漂っています。受験生の3年生は特に結果が求められがちですが、勝負の3月に向けて気負わず焦らず自分のペースで頑張ってもらいたいものです。朝の隙間時間を使って学習する生徒もいました。テストに向かう強い意志が感じられました。

▽今日から児童生徒会による恒例の挨拶運動が始まりました。今朝も役員の小中生が玄関先で声をかけています。「相手に聞こえない挨拶は挨拶とは言わない」と運動部の環境で育った私はたたき込まれましたが、旧態依然とした考え方では通用しないかもしれませんね。まずはコミュニケーション力です。顔(視線)を向き合わせることが声の大きさよりも大切かと思います。空気に向かっての挨拶は寂しいものです。気持ちが伝わる挨拶を心がけましょう。

 

さわやか駅伝

▽(小)昨日10日(日)、町内の駅伝大会に小学生2チーム(4人制)が参加しました。島内にしては少し気温が高めでしたが、気持ちのよい秋晴れの下、約10㎞の道のりをチームのたすきをつなぎ見事ゴールです。頬を紅潮させながら、途中、苦しい時もあったかと思いますが、たすきを次の走者へ渡し自分の責任を果たした時は充実感でいっぱいだったことでしょう。ゴール地点では、アンカーにみんなで声をかけ併走し、励まし合う姿が最高でした(^^)/

▽「やりきった」時の達成感や充実感は、走ったものだけが知る特権です。沿道の地域の方々の声援も励みになったことでしょう。完走後に飲んだドリンクの味は、きっと格別だったに違いありませんね。

「鬼脇」探訪 ~ ワイルド?な利尻富士をたずねて

 勤務終了後には利尻島を車でグルグルと徘徊?することが多く、夕焼けでアカネ色に染まった利尻富士を色んな角度から捉えるのが一つの楽しみとなっています。ただ「白い恋人」の丘に代表される「鬼脇」地区からめでる、優美な利尻富士はやはり別格と言えます…。また「鬼脇」の利尻富士は写真のような優美さとは一変して、ヤリの如くワイルドな景色をも時に見せてくれます。(屋外での運動会の休憩時間など、ジーっと利尻富士を眺めているのが何よりの癒しですが…)その「優美さ」と「ワイルドさ」…双方とも全くもって縁のない私は、いち山岳ながらも「鬼脇」の利尻富士のその雄姿についつい見惚れてしまう今日この頃です。ワイルド利尻富士

津波避難訓練

▽今年度2回目の避難訓練を実施しました。今回は、大地震による津波を想定しての訓練です。児童生徒たちはいつもの取組と同じように、真剣に屋上まで避難をすることができました。避難指示から屋上に集合するまでに要した時間は2分5秒でした。本校は海抜約28mの地点にあり屋上に上がれば35mほどになりますが、想定外のことが起こるのが災害だと言えます。日常から「こういう場合はどうするか」を教職員はもとより児童生徒と一緒に共有しておくことを肝に銘じておかねばなりません。訓練による知識の習得や体験が緊急時に正しい行動に繋がるのは必然です。今後も防災教育を丁寧に継続していきます。  

 ご協力頂きました消防署利尻富士支署の職員の皆様に感謝申し上げます。

講評

 

 

前へ

▽(中)先日、利尻高校学校説明会が本校で開かれました。進路選択は、周りからのアドバイスを聞きながらも最終的には自分の意思が最も重要です。「どんな自分になりたいのか。将来、何をめざしたいのか。」どの道を歩もうとも自分で決めた道なら前に進めるはずです。説明を受ける姿は、真剣そのものでした。 利尻高校の職員の皆様には来校頂き感謝申し上げます。また、保護者の皆様にも参加して頂きありがとうございました。

▽(小)体育でいろいろな縄跳びに挑戦している児童たち。「もう、〇〇級まで進んだよ!」と元気いっぱいの笑顔で進級表を見せてくれました。1つ1つ目標回数を達成し、多くの技を習得していく過程で自信がついてきているのが伝わってきました。さらに上を目指して下さいね(^^)/

じっくり見ると

▽(中)先日、理科で「イカの解剖」をしている場面に遭遇しました。「心臓はどこだろう?」「歯がある!」など、食卓にはお馴染みのイカも改めて観察すると新発見がいっぱいの様子です。「生ものは少し苦手」と言う生徒もいましたが、興味を持って取り組んでいました。偶然にもこの日の給食にイカの料理が出たのはご愛嬌でしたね(^o^) 

▽(中)別の学年では、物語に出てくる人物を相関図にまとめる作業をグループでしていました。難解なドラマと同じく、関係を図式化するとストーリーも一気に分かりやすくなりますね。

防犯教室

▽(小)先週末、講師に鬼脇駐在所:久保巡査部長様をお招きし、「防犯教室」を開催しました。どんな場所やどんな時に危険が潜んでいるかを児童へお話して頂きました。その中で、不審者役を先生方が演じ、ロールプレイングを通して実際の場面を想定し、子どもたちが対応しながら理解を深めました。「知らない人の車には絶対に乗らない」「誘われても断る勇気を持つ」など、児童たちは再確認できたようです。

▽正しい知識は自分の身を守ることに繋がり、適切な行動の元となります。「自分は大丈夫」と人は思いがちですが、低年齢時からの学びの積み重ねが重要だと改めて感じました。

「鬼脇」探訪 ~ 利尻島内のとあるラーメン店をたずねて

 利尻島民ならば知らない人はいない!新横浜ラーメン博物館にも出店している「あの」ラーメン店ですが…私が訪ねた当日も、全国から観光客の方でごった返しており「日本一行きづらい有名店」の別名も、どこ吹く風?の大繁盛でした。

 ラーメン店のご主人は公務員(北海道庁)を脱サラし、退職金などを元手に店をオープンするも、しばらくは閑古鳥が鳴く状態が続き、一日の客が1人の時もあったようです…。ただ、とある調査員がこの店を取り上げたことで、急展開を迎えます!その名はミシュランです。あれよあれよという間に客が押し寄せ、今となっては推しも押されぬ利尻を代表するグルメ店に君臨しており、正に大逆転です…。(人間もいつ何時どうなるか?本当に分からないものですが…)

 特製のカレーライスは写真のように早く予約しないと売り切れてしまいますが、ラーメンはいつも食べる人の期待を裏切らず、汗をかきながらも美味しく頂きました!(利尻昆布をふんだんに使用している為、入手困難な利尻以外で多店舗化でもしようものならば一杯2,000円以上でないと採算が合わないとの事です。)毎回有難く思いながら心してラーメンを頂いております…。カレーライス

 ラーメン