学校ブログ

最近の学校の様子について

 授業中に学校をまわっていますと、春よりも廊下がしーんとなっていて、子どもたちは落ち着いて授業に取り組んでいます。教室に入ると、課題を解くために頭を悩ませている子、課題が解き終わって、自分で課題を見つけて取り組んでいる子、問題を何度も読み直している子、自分の考えを相手に説明している子、先生の板書をノートに書いている子など、どの場面も頑張っている子どもたちの姿があります。思わず、「がんばってね」「がんばるんだよ」と心の中でつぶやいて、教室を出ます。学校では、子どもたちに「わかって楽しい」「できてうれしい」授業を目指して取り組みます。家庭においても、(やるきになる)声かけを今まで通りお願いいたします。決まった時間に机に向かう習慣を21日間過ごせば、習慣化されるそうです。今後ともよろしくお願いいたします。

 

利尻漁協漁業士会 出前授業について

 27日に、島内の5・6年生がりぷらに集まり、漁業士会の方から「ヒラメ」についてお話をお聞きしました。お話の中で、漁業士会の方が、ヒラメの稚魚を放流していることや利尻の環境のことを考えての漁など、大変な努力をされていることを知りました。その後、子どもたちは、「ミサンガづくり」や「ロープワーク」などに挑戦しました。私も挑戦したのですがなかなかできませんでした。鬼脇の川村さんに手ほどきをいただきながら、教えていただきました。ありがとうございました。子どもたちも、結べるようになって、笑顔になりました。そして、なかなか結べない子に教えてあげていました。利尻島漁業士の皆様には、感謝申し上げます。ありがとうございました。もう一つ、うれしいことがありました。吉田教育長も参加されていました。「鬼脇の子が、しっかりあいさつをしてくれたよ」と話してくださいました。とてもうれしくなりました。

AED講習会について

 写真は、中学2・3年生を対象に保健体育の時間を使って、AED講習会を行っているところです。利尻富士町の消防の方にお願いして実施しました。教職員も年に1回、研修会を行っています。日本では、心臓突然死は年間7万人に及ぶといわれています。心臓突然死の多くは、心室細動という不整脈によるものです。突然の心臓のけいれんによって、心臓が震えて血液を送るポンプとしての機能を果たさなくなります。時間とともに振れ幅が徐々に小さくなり、何もしなければ完全に止まってしまいます。1分対応が遅れるごとに、救命率は7~10%低下するといわれています。毎分救命率が10%低下するとして計算すると、5分で救命率は50%、10分で0%となります。心臓突然死が起こったときは、1分1秒が生死を分ける状況といえます。いざという時のために、正しい使い方を学んでおくことが大切だと思います。利尻富士町の消防の方には、大変感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

学んでいく過程⑩

 北海道新聞社から取材を受けました。11月16日の朝刊に載っていたので、ご覧になった方もいらしたかと思います。内容は、宗谷管内で実施しているSサポート問題でした。Sサポート問題とは、宗谷教育局が作成した国語と算数の問題です。特に児童生徒の苦手分野の問題が出題されます。学んだことが、理解できているのかを子供は、すぐに確認できますし、先生方にとっては、教え方の授業改革に役立てることができます。他に全道で、チャレンジテストも実施をしています。5教科によるテストです。このテストも自分が理解しているのかを確かめられますし、全道の学校とも比較できます。最近問題を見て思うことは、特に算数の問題です。計算問題などの出題が減り、昔でいう応用問題(文章題)がほとんどをしめるようになりました。長い長文をしっかり読まないと解けなかったり、式を説明させたりする問題です。なんだか国語の問題を解いているように思ってしまいます。国語ができないと他の教科も解けなくなります。やはり、子供たちの学力向上は、論理的思考力の育成が鍵となります。

 

 

 

 

鬼脇探訪 ~ 冬支度の「南浜湿原」を訪ねて

 私自身、沓形(利尻町)方面へ所用で出かけた帰り際ふと一人で感傷にふける?時は、こちらの沼を眺めながらボーっとしていることが多く(夏場は高山植物等も散見して緑があふれ、散歩をするにもって来いの観光スポットですが…)観光客もいなくなって、冬支度を整える今にあっては静寂が逆に心を落ち着かせてくれる貴重な場所といえます。また近くには、赴任した時にはなかった「バイオトイレ」なるものが完成し、利用するとトイレットペーパーごと肥料(たい肥)に生まれ変わるのでゴミが全く発生しない優れもの?で観光客に優しい施設といえます。私は勝手にココは「利尻の尾瀬」だと思っておりますが…そんな自然の秘密基地?がそこかしこに点在している事自体が、50周年の利尻礼文サロベツ国立公園特有の奥ゆかしさというか素晴らしさと言えます!南浜湿原バイオトイレ

鬼脇探訪 ~「〇〇から見た利尻富士」を訪ねて

 よく「隣りの芝生は青い」などど言いますが、遠くの景色を距離を置いて見た方が、とりわけ美しく見える事も多々あります。その典型例が「利尻富士」なのかも知れません。写真のような「礼文」から見た利尻富士もあれば、飛行機上から見た利尻富士、また私のような温泉好きには、隣町の「稚内童夢温泉」や「礼文うすゆきの湯」の露天風呂から拝む、利尻富士も実に最高の景色です!ただ富士山や桜島などと同様に、地元の人間にとってあまりにありふれた景色で、特段の新鮮さも無いかもしれませんが…自然と一体となってそびえ立ち、利尻山神社のように山岳信仰としても定着する、まさに「霊峰」たる利尻富士は、移住者の私にとっても気高い存在として、美味しい水等の恵みを与えてくれる山岳として、今後も畏敬の念を持って拝ませて頂くつもりです。利尻富士

学んでいく過程⑨

 5時間目に利尻富士町の国語部会の先生方が来校して、中3の国語科の授業を参観しました。島では、先生方が島研サークルに所属して、学び合いの研修をしています。つまり、先生方の教え方の勉強会です。学習指導要領をもとに、各教科では、1時間1時間子どもたちに教える内容を教育課程として細かく作成しています。ただ、同じ内容をどのように教えるかによって、子どもたちの理解力がかわります。先生方は、子どもたちに「できる」「わかる」授業を目指し、自力解決できるように教え方を学んだり、教材を工夫したりします。今日の授業は、「人工知能との未来」「人間と人工知能と創造性」を読んで、これからの時代に大切な事について、自分の考えをもって討論し、見方を広げようという内容でした。子どもたちは、自分の意見を相手の意見と比べながら考え、合意形成に向けて学びを進めていました。論理的思考力の育成には、効果的な教材だと思いました。また、話合いを聞いていて、「さすが3年生だな」と思う意見が出て、みんなで吟味しながら取組を進めていました。

学んでいく過程⑧

 本日の5校時、中一クラスに入っていくと、数学の勉強をしていました。比例、反比例の単元の中の比例を学んでいました。下の写真の通り、子どもたちは、問題の紙を切り取って、ノートに糊で貼りました。このあと、「1500mを走ったグラフを完成させなさい。」「かずまさんとゆきさんの距離と時間を式(比例)で表しなさい。」などの問題を解くことになります。一番大切なのは、グラフから、横と縦のメモリをしっかり読み取ることです。x座標とy座標を、y=axの式に代入してa(比例定数)をだすことになります。aの値が確定すれば、比例の式となります。

比例は、xが2倍・3倍…すると、それに対応するyの値も2倍・3倍…となります。

ですから、グラフや表から、xとyの仕組みの関係を理解して、比例関係に気づき、式を組み立てることができるようなってほしいです。

グラフを書くと、xとyがどのような関係になっているのかが簡単にかわります。

この学習では、比例の関係をしっかり学んで欲しいです。

鬼脇探訪(番外編)~晩秋の信州上田・横浜球場を訪ねて<後編>

 熱気に包まれていた横浜スタジアムを跡にして、そのまま「みなとみらい」方面へと歩いて行きましたが…赤レンガ倉庫前では全国物産展が一堂に開かれており、静岡(掛川)茶の詰め放題や福島のくだものなどを堪能した後に、桜木町方面へと向かっていきました。写真のような近未来的でオシャレな景色が、街中を流れるジャズや横山剣さんの曲に見事マッチしており、街頭ではギターを弾きながら唄っている少年もいました。そういえば、「ゆず」も同郷でした。その後、電車で「新横浜」へ立ち寄りましたが、近くの「ラーメン博物館」では利尻が誇る、とあるラーメン店も出店しており、必ず立ち寄ろうと思っておりました。が…写真のラーメン待ち時間ボードを見て、沓形の本店ですら店の前に立って待つことに耐えられない私は、後ろ髪を引かれる想い?で入館するのを諦めてしまいました。「横浜」は一つのマチの中で、実に色んな顔を持つ実にオシャレな場所だなと改めて納得させられた珍道中でした。ラーメン博物館待ち時間ボード赤レンガ倉庫みなとみらい

テーブルマナー

 昨日、中学生を対象にテーブルマナー給食がありました。前日に食育の授業で学んだ食事のマナーを実践する場でした。私も招待されて参加しました。交流スペースに入っていくと、テーブルの上におしながきがあって、なんだかホテルみたいだと感じました。メニューは、主食「白飯」、主菜「鮭の吹き寄せ煮」副菜「白菜の海苔和え汁物」、汁物「山の恵 きのこ汁」、甘味「生どら焼き」、飲み物「煎茶」でした。子どもたちに、食事のマナーを教わって食べました。割り箸の折り方やお椀の開け方、明けたお椀の蓋を置く場所などです。ご家庭でも、子どもに聞いて実践してみてください。私はいつも、校長室で一人で給食を食べていますが、子どもたちと一緒に食べると、いつの間にか笑顔になっている自分に気が付きました。また、子どもたちは、自分のために食事を運んでいる教職員の姿を見て、いつもとは違う様子から自然と笑みがあふれていました。ただ、子どもたちが一つだけ困っていたことがあります。それは、正座ができないことです。最初から最後まで正座をしていた子は一人でした。テーブルマナーをみんなで実践するいい機会となりました。