学校ブログ

「鬼脇」探訪 ~ 星夜の「利尻山」をたずねて

利尻山は標高1,721mの成層火山で、語源はアイヌ語の「リイシリ(高い島山)」に由来しますが、日本最北の「百名山」として、(特に朝の利尻山は「白い恋人」のパッケージ表紙を飾り)大変有名な山です。また高山植物も豊富(リシリアザミ、リシリゲンゲリシリリンドウ、リシリヒナゲシ…etc)なことから「花の百名山」にも指定され、多くの登山客が訪ねて参りますが、個人的には多くの登山客や観光客が楽しみ?とする「朝の利尻山」よりも月明かりに照らされ、荘厳なまでの「夜の利尻山」にとても魅力を感じます。古来より地元の航海の「目印」として、また安全や大漁祈願の信仰対象としても崇められている「霊峰・利尻富士」を薄明りの夜に存在感を確かめるようにぼんやり眺めていると、何か山全体にいだかれているような不思議な感覚に襲われます…。利尻小学校前UFO?

生き生きと学ぶ姿

▽電流を通すモノは何か?紙テープや竹串、スプーンなど、電池と豆電球を使って実験検証しています。隣りの教室では、前庭の土を持ち込み、砂や礫、泥など、どんなふうに分類できるのかを確かめています。別の学年では、工作キットを使ってロボットを作成したり、中学生は保育所実習時に使う遊び道具をつくる計画を練っています。タブレットを使って学習の振り返り問題を解く児童、体育では逆立ちをしながら腕で歩く練習する姿もありました。

▽学校現場では一斉講義型の授業からの脱却が求められ、個別最適な学びと協働的な学びの取組が進められています。一人ひとりが主体的に学び、他者との学びあいによって思考を深めていく。方法や授業形態は変わっても、今も昔も児童生徒が生き生きと学び、分かることを実感できる授業が「良い授業」と言えます。全教職員、日々奮闘努力中です。

 

宇宙

▽帰宅途中に夜空を見上げると、鬼脇地区の空には綺麗な月が見えました。昨晩は、442年ぶりの皆既月食と天王星食ということでTV各局で話題になっていました。次回は322年後と聞き、悠久の宇宙の営みの壮大さに驚くばかりです。その奇跡の時を生きていることにロマンを感じたのは私だけではないはず・・・(^_^;)

▽(中)技術の時間では、1年生が木工製品作りに取り組んでいました。木材の角を丁寧にヤスリがけをしたり、定規で寸法を測ったり、細工をする前の下準備といったところでしょうか。最終的には、蓋付きの箱や小物入れ、飾り棚など、自分の発想によって個性的な作品に仕上がるとのこと。完成を楽しみにしています。

▽(中)教室前の廊下には、紙粘土細工のような作品が並んでいました。こちらは2年生の作品のようです。「鯨の上に乗っている自分」など、個性的な題名の作品もありました。脳内にある宇宙観を表現してますね(^o^)

休み時間の笑顔

▽(小)6年生の教室には昔の遊び道具が置かれています。教室を覗くと女子二人がけん玉と独楽(コマ)の技を見せてくれました。古い世代の私よりもずっと上手に道具を扱っています。すぐに手に取れるモノは上達が早いですね。環境づくりの大切さを改めて感じます。

▽「〇〇は上手ですよ」と女子は男子の名をあげていましたが、しばらくすると男子たちも教室に戻ってきました。中には、空中に浮かせて手のひらで独楽を回すテクニックを披露する強者も(^o^) 遊びからコミュニケーション力が身についていくのは今も昔も同じです。カメラを向けるとみんなピースで応えてくれました。笑顔のある学校生活って最高です(^o^)  

9年間を貫いた学び

▽本日、学校経営指導訪問により、宗谷教育局義務教育指導監 小山内仁様が来校されました。学校経営の新たな視点や9年間の子ども像をめざした小中一貫の授業づくりなどについてご助言頂きました。子どもたちが「わかった、できた」を実感できるリアリティの追求が大切であると改めて感じました。ご多用な中、来校頂き感謝申し上げます。ありがとうございました。

▽(小)体育館を半分ずつ使いながら、1,2年生と5,6年生がそれぞれ体育の授業をしていました。どちらもマット運動です。逆立ちをしたり、腕だけでバランスをとったり、運動することが好きなようでみんな賑やかに活動していました。

▽(中)名寄での大会に行ってきたバドミントン部は、それぞれ初戦や2回戦で敗退してしまいましたが、来年への目標を確認してきたようです。これからの冬のシーズンで鍛え上げ、成長して春を迎えましょう。3年生が贈ってくれた応援団扇を手に記念撮影です(^o^)

学校経営指導訪問(支援訪問)

初雪です

▽昨晩のみぞれ交じりが、今朝は雪になっていました。路上に落ちるとすぐに溶ける程度ですが、紛れもなく平地では初雪です。例年より少しばかり遅いですが、冬に向かって確実に季節が進んでいます。

▽(中)今朝、1,2年生が名寄市で開催されるバドミントン大会へ出発しました。勝ち進めば全道大会にも繋がる大会だということです。引退した3年生が後輩たちの勝利を願い、先生たちからのメッセージの協力を得て、応援団扇を作成しました。後輩を気遣う気持ちが嬉しいですね。1,2年生も心強かったことでしょう。

▽(小)1,2年生は計算と九九の算数、3,4年生は小数の筆算と平行線の特徴、5,6年生はALTの先生と英語の授業でした。体調を崩す児童も若干出ていますが、寒くなりましたので体調管理に心がけましょう。

応援団扇

 

「鬼脇」探訪(番外編)~北のカナリアパークをたずねて

礼文島の南端にある「北のカナリアパーク」では映画の撮影現場(校舎内)の開放見学は10月末で終了しましたが、こちらも遠く利尻富士の絶景を眺める事ができるスポットとして大変有名です。近くにはお洒落なカフェ(結局ソフトクリームを頂きました…)があったり、丘陵地帯には絶景を向こうに立派な「お墓」が点在したりと(周囲の草もなびき正に「千の風になって」そのもの…)いると心が晴れやかになる実に清々しい場所でした…。そんな映画「北のカナリアたち」と言えば、主演で銀幕のスーパースターこと吉永小百合さんですが、撮影に取り組むにあたり日課の「1日1キロの水泳」のみならず毎日筋トレと腕立て伏せを30回、腹筋と背筋を各100回もこなしていたそうです!!(最初聞いた時は大谷翔平の誤りかと思いましたが…)今も変わらぬ美しさを保つにはここまで頑張るのか?と改めて感服致しました…。この度、山田洋二監督の映画「こんにちわ、母さん」で大泉洋さんと親子役を演じるとのことで注目されておりますが、大泉さん北のカナリアたち校舎利尻富士の記者会見の第一声で「吉永小百合さんから大泉洋は絶対に生まれません!!」のコメントに思わず噴き出してしまいました…。

校内主張大会

▽(中)本日、校内主張大会を実施しました。夢、家族、環境、差別偏見、SNS、いじめ、コロナ等々、自分の興味関心のあるものをテーマに、それぞれが自信を持って挑みました。その発表内容はどの生徒も自分の考えをしっかりと持ち、課題に対する目指すべき方向性を上手に原稿にまとめていました。

▽「最初緊張しましたぁ~。けど、途中から上手くやれました(^o^) by 男子」 緊張感も楽しめたようです。貴重な体験だったことはその表情が語っていました。

▽今後社会では多様性の時代が益々進みます。自分の考えと異なる考えを尊重しつつ、コミュニケーションをとりながら協働、共同により、新たな価値観を創造することが求められています。令和の未来をたくましく生きる鬼中生に期待です。

11月になりました

▽今日は、灯台記念日、犬の日、すしの日、川の恵みの日等々、1並びで縁起が良いせいか、ろいろな日になっているようです。児童生徒たちは、今日をどんな日にするのでしょうか。

▽昨日、(中)3年生と校長室で話をする機会がありました。「志望校は決まりましたか?」と聞くと、「決まりました!」と力強い言葉が返ってきました。最近は放課後学習会も始まり、受験に向けて本格始動しています。どこに進学しようとも「学び」は続きます。どの年代になってもそれは同じですね。

▽また、週末に開催される後輩たちのバドミントン大会にも気を配っている様子でした。3年生は自分のことばかりではなく、そうした気遣いも素晴らしいところです(^o^)

気持ち次第?

▽10月も終わります。年齢を重ねるごとに、月日の流れる早さに驚くばかりです(心理学的には、ジャネーの法則というそうです)。児童生徒は、1年間が大人以上に長く感じられていると考えると、羨ましい限りです。時間に追われる感覚が少ないということは心に余裕が生まれ、いろんなことに挑戦できますし、好きなことをたくさん見つけられるということですね。怠け癖は禁物ですが、意欲のある人にとってこの感覚は最高の武器です。

▽今日はハロウィンです。元々は悪霊を追い払う日ということから始まった行事だとか。現代の子どもたちにとっての悪霊とは何でしょう? 気持ち次第で 「悪霊」も「時間の感覚」もなんとかなりそうですね(^o^)

「鬼脇」探訪 ~ 旧雄忠志内小学校(利尻名水ファクトリー)をたずねて

2004年に国による地域再生計画(日本名水百選の「甘露泉水」を利用した、新ビジネスによる地域雇用とブランド創出を目的)に伴い、利尻小学区の北隣りにあった旧雄忠志内小学校の校舎を工場として活用し、ミネラルウォーター「リシリア」の商品名で地元商店やネット通販による販売を行っております。「甘露泉水」は成層火山である利尻富士の帯水層などを20~30年かけて幾重にもろ過され、ミネラルが豊富で喉越しも甘く弱アルカリで超軟水と体にも優しいので、実際に購入して飲んだ際にはとても美味しかった事を覚えています。最近では、羊蹄山系の京極町などの名水や大雪山系で水道が唯一地下水100%の東川町など、北海道の「水」そのものがブランド化して、名水を利用した日本酒やお米などに派生し、全国に販路を広げようとされています。また遠く離れた熊本県にも最近、台湾の巨大な半導体工場が進出したのも、阿蘇山系でろ過された豊富で良質な「水」を求めた?(熊本市の水道も政令市で唯一地下水100%)との話もあり、今後は利尻昆布をもはぐくむ地元甘露泉水旧雄忠志内小学校の貴重な資源である「甘露泉水」を心して味わいたいと思っています…。

10月も残り僅か

▽自分世代には馴染みのないハロウィンですが、若者世代では今やクリスマスを凌ぐイベントらしいです。教室や廊下にそれらしい雰囲気が漂っています。(小)3,4年生教室前の廊下には、立派な飾り物が吊されていました。ある3年生が先生と協力しながら作成したものだそうです。とってもカワイイ作品です(^o^)

▽(小)3,4年生のクラスでは、一人1台端末を利用して振り返りの問題や映像で学んだことを確認する姿がありました。児童にとって日常になっています。子どもの適応力はとっても早いですね。また、1,2年生は体育館で陸上トレのような運動にチャレンジしていました。楽しく取り組む姿は学校1です(^o^)

▽一人ひとりにとって、楽しい学校であり続けなければなりません。今年も2ヶ月余りとなりました。キーワードは「安心感」です。

ハロウィン

 

 

 

それぞれの取り組み

▽(中)3年生は、「進路」を意識した空気感が見えています。それぞれが志望校に向かって準備を進めている様子です。廊下にある進路コーナーにも資料が増えてきました。

▽(中)教室を覗くと、「校長先生!いいところに来てくれました!」と数人から声がかかりました。聞けば、これから主張大会の練習発表をするとのこと。シャッターチャンスが到来です(^o^) 発表者は照れくさそうでしたが、内容を聞くと、とても良い視点で原稿がまとめられています。自分の体験を元に、今の社会の課題について発表していました。これはレベルが高い! 本番が楽しみです。

▽(小)今日も校長室にお客さんです。1年生が、「秋」をテーマに冠を作成したということで、見せに来てくれました。松ぼっくりやどんぐり、枝葉を上手に使っています。これも最高のシャッターチャンスでした(^o^)

数学に集中です

主張大会の予行演習です

王冠をつくりました!

秋深し

▽朝晩冷え込みが強くなり、暖房が必要な季節となりました。宗谷管内の初雪の便りもそろそろでしょうか。

▽今朝も生徒玄関前で児童生徒会の皆さんが挨拶運動をしていました。肌寒さはありますが気持ちの良い青空が広がり、児童生徒たちも元気な挨拶からスタートです。挨拶は低学年ほど元気な傾向があるようです(^o^)  中学生になると落ち着いた挨拶が返ってきます。発達段階や性格に応じて多様です。良さはそれぞれですが、「目が合った」挨拶はとても嬉しいものですね。

▽(小)3年生が校長室を訪問です。聞くと、社会科で校舎の火災報知器などの設備を調べているとのこと。「ここにもあるね・・・」と記録用紙片手にチェックをしていました。身近なところにもよく調べると新たな発見があるものですね。

利尻山が中腹まで雪化粧です

本日も朝の挨拶運動

3年生が校長室へ

自分の役割

▽給食時間や昼休みは憩いの時間です。美味しい給食を食べ、体育館や交流スペースなどで遊びやおしゃべりです。放送室では当番の児童が作業中でした。曲を流したり、全校生徒へ癒しを与える役割を担っています。いつもありがとう。

▽小中の縦割り活動が多い本校では、本日も合同で掃除をしていました。みんなのお陰で新しい校舎はいつもピカピカです。ある教室では「今日、学級で5人も休んだので人が少なくて大変です~」と2人で掃除しているところもありました。確かに大変そうですが、顔は笑顔でした(^^)/

▽互いの役割を果たすことで信頼関係が生まれます。一生懸命な人が誰かであるかは、みんなが知っていますよね。

放送当番・・・昼休みはイマドキの曲が流れています

掃除掃除

「鬼脇」探訪 ~ 利尻小学校の職員室に咲く一輪の「ひまわり」

写真のヒマワリは校舎の畑で朽ち果て、弱っていたのを先生が拾ってしばらく日の当たる場所に置くと、大輪の花が咲きました。どんな逆境にあっても手を差し伸べて水や光を与え、そっと見守ってあげればもとの元気を取り戻す…。そんなある意味人生観?にも重なるような一輪の花が、窓の片隅で登下校をも見守っている様でした。ヒマワリと言えば一面に咲き誇る広大なヒマワリ畑を想像しますが、もう一枚の写真は宮崎県高鍋町にあって(当初は、十年前に現地を襲った牛の口蹄疫などへの「鎮魂」の意味で植えられたそうですが…)今では県内屈指の観光名所に変貌しております。最近でもテレビの再放送で往年の名映画「ひまわり」が放送されましたが、主演の女優ソフィア・ローレンが独ソ戦で別離したフィアンセを探しに東方へ旅に出る途中、写真のようなヒマワリ畑に遭遇します…ただその畑は現在のウクライナのへルソン州に位置しており、現在まさに戦争の「激戦地」である為、映画の内容と重なりとても皮肉というか複雑な心境になってしまいます…。どんなに辛い事があっても、ヒマワリの花だけは周囲を照らしてくれる…職員室の窓の片隅ならずとも、そんな一筋の光を一刻も早く見いだして欲しい!と想う今日この頃です。一輪宮崎県

朝は元気な挨拶から

▽朝の生徒玄関。本校の登校時間は8:05からですが、早く学校に着いた児童生徒たちが既に何人もいました。児童生徒会の役員さんも「挨拶運動」を実施中です。今日も朝から気持ちの良い元気な挨拶でスタートしました(^^)/

▽教室の黒板にも先生からのメッセージがあります。何気ない挨拶が大きな力になることがあります。

▽(中)3年生は学力テストでした。進路通信も生徒に配布されていましたが、来月には志望校を決定する予定になっています。進学後にさらに進化できるように今から準備ですね。

朝の黒板

学力テスト

自ら学ぶ

▽(中)3年生の社会科で「租税教室」が行われました。旭川中税務署の泉谷敏彦氏を講師に迎え、税金のことについて学びました。「平等に税負担をしてもらうにはどんな方法が良いか?」など、税の仕組みと共に豊かな社会づくりに向けた取組について、発想を広げていました。

▽(小)朝顔から種を取り出す作業をしていた児童たち。「いっぱい採れたぁ~!と喜びいっぱいです。他の教室では、「身近な町の様子」や「住んでみたい町」など、テーマを決めて絵を描いていました。黙々と一人集中する児童や仲間と和気藹々の様子で描く児童などいろいろでした(^o^) 「〇〇の絵、めっちゃ上手です。校長先生見に言った方がいいですよ。」と教えてくれた児童もいて、友達を評価できるって素晴らしいです。また、別の教室では、タブレットを活用し、一人ひとりの課題に応じて学ぶ姿がありました。ICT活用が日常風景となりました。

「租税教室」

 

種がいっぱいとれました

 

文化祭終了

▽15日(土)に文化祭を開催し、無事に終了しました。今年度もコロナ対策により地域の皆様にはご遠慮頂き、保護者のみの観覧でしたが、盛況のうちに幕を閉じることができました。温かな眼差しと多くの拍手を頂き、児童生徒たちは伸び伸びとステージ発表を行いました。

▽小学生の溌剌とした踊りや劇。楽器演奏や踊りに誠実に取り組んでいる中学生。得手不得手もあるでしょうが、誰もが一生懸命取り組んでいる姿が素晴らしかったと思います。

▽保護者の皆様に児童生徒の輝いている姿、学び成長する姿をお見せすることが学校の使命です。本校の教育活動の一端ではありますが、少しでも感じとって頂けたなら幸いです。今後とも学校への忌憚のないご意見と共に、子どもたちへの激励をお願いいたします。

 

「鬼脇」探訪 ~ ハートランドフェリーをたずねて

会社名ハートランドフェリー(旧東日本海フェリー)は利尻・礼文・奥尻の豊かな自然や地域に根づく「もてなしの心」を表現し、船体マークの「H」には「北海道」「ホスピタリティー」「ハートフル」の意味が込められているようです。地元住民にとっては毎日のように人々や車両・生活物資を運ぶ重要なライフラインに他なりませんが、観光客にとっては「最果ての浮島」への旅情をかきたててくれる「名脇役」なのかも知れません。私も夏場には日帰り等で度々、礼文島を訪ねる機会があり(写真のように船で)鴛泊港から離れて、改めて利尻島を眺める事で新たな魅力を再発見できるので、船のデッキが「癒しスポット」と化しています。ネットで「 秋潮や 水尾まつすぐに 島渡船 」という俳句がありましたが,利尻の美しい錦秋の船にとまるカモメ出航直後海を正に体現しているようです…。